紀の川の育て方と特徴は?

ベンケイソウ科
紀の川
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ベンケイソウ科 クラッスラ属 紀の川

紀の川は、三角形の肉厚の葉を重ねるように伸びていく不思議な見た目の品種で、初心者でも比較的育てやすい人気の品種です。

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特徴は?

紀の川ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、学名の「ムーングロウ」という名前でよばれることもあります。
三角形の肉厚の葉が交互に重なるように生えており、上に上に伸びていく珍しい見た目の品種です。葉を積み重ねた姿がタワーのように見えることから、タワー型クラッスラと分類されることもあります。
葉の表面は産毛で覆われてマットな質感をしており、密集して生えているため茎部分はほとんど見えません。

南アフリカが原産地ですが、同じクラッスラ属の稚児姿(ちごすがた)と神刀(じんとう)を掛け合わせた園芸品種と紹介されている場合もあります。

上手く育てれば、夏から秋にかけて葉と葉の間から花茎をのばして小さな淡いオレンジ色の花をたくさん咲かせます。ポイントをおさえれば初心者の方でも比較的育てやすい品種なので、珍しい品種を育てたいという方におすすめです。

紀の川

季節型は?

春から秋にかけて最も成長する夏型の品種です。風通しと日当たりの良い場所で管理するとひと夏でぐんと大きくなることがあります。

 

育て方は?

一年を通して、風通しの良い明るい場所で管理しましょう。湿気に弱いため、室外で管理する場合は雨にあたらないように中が必要です。多肉植物用の水はけの良い土を選び、根腐れなどがおこらないようにしましょう。

・春
風通しと日当たりの良い場所で育てます。

水やりは、土が乾いたら底穴から水が流れ出る程度にたっぷり与えますが、湿気に弱いため与えすぎないように注意しましょう。必ず土が中まで乾いてから与えるようにしてください。また、受け皿に水が溜まったままにならないようにしましょう。

植え替えをする場合はこの時期が最も適しているので、鉢が小さくなってきたり、土が古くなってきた場合は植え替えをしてください。2~3年に1度は植え替えをするのが良いでしょう。

 

・夏
風通しの良い明るい日陰で育てます。
直射日光にあたると葉焼けをおこして傷む原因になるため、室外の直射日光の当たらない場所、室内のレースカーテンを引いた窓際など、やさしい光があたる場所を選んでください。
また、室外の場合は雨水があたらない場所を選びましょう。

夏は成長期にあたりますが、暑さで蒸れやすくなるので水やりは控えめにしてください。与える際は、暑さが落ち着いた夕方に土の表面が湿る程度に与えましょう。与えすぎると根腐れをおこしたり葉が溶けることがあるので、乾燥気味に保つのが良いです。
室内で管理する場合は、暑さがこもらないように扇風機などで風を送ると良いでしょう。

夏はダメージを受けやすいため、植え替えには適しません。

・秋
春と同様に、風通しと日当たりの良い場所で育てます。
いきなり強い日差しにあてると葉焼けをおこして傷んでしまうので、9月末ごろから徐々にあてるようにしましょう。
夏から秋にかけては、花茎をのばして花を咲かせることがあります。

植え替えも可能ですが、寒くなる前にしっかりと根を張らせるためにも、10月中旬までには終わらせてください。

・冬
風通しと日当たりの良い場所で育てますが、霜や雪が降る地域は注意が必要です。0度を下回る場合は室内で管理する良いでしょう。

はたくさん与えると土が乾きづらくなるので、月1回土の表面が湿る程度にします。また、寒い地域では鉢の中で水分が凍ってしまうことがあるので、注意が必要です。与える場合は、日中の寒さがましな時間帯に少しだけ与えましょう。

 

注意ポイント

紀の川は暑さや寒さに比較的強い品種ですが、湿気を苦手とします。1年を通して乾燥気味に育て、水は与えすぎないようにしましょう。与える際は、土が中まで乾燥しているか確認してから与えてください。特に夏は高温多湿になると葉が溶けてしまうことがあるので、なるべく断水し、葉がしおれてくるまでは与えないようにしましょう。

夏は直射日光にあてると葉焼けをおこして傷んでしまうので、風通しの良い明るい日陰で育てます。風がこもるようであれば、扇風機などで風を送るのも効果的です。
冬は霜や雪に注意し、0度を下回る場合は室内で管理してください。夏同様、水やりは控えめにしましょう。

湿気に注意をすれば初心者の方にも育てやすい品種です。ポイントをおさえて、珍しい見た目の紀の川を育ててみてください。

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